ジョージ=ミラー監督『マッドマックス』解説あらすじ

ジョージ=ミラー

はじめに

ジョージ=ミラー監督『マッドマックス』解説あらすじを書いていきます。シリーズ(1.2.3.4)の一作目です。

演出、背景知識

リバタリアン的なはぐれ刑事もののSF

 本作は『ダーティハリー』シリーズなどと重なるような、はぐれ刑事ものの活劇です。 

 『ダーティハリー』にも似たリバタリアン的な積極的自由がテーマとして前面に出ている内容で、マックスは自らの意志のもと、悪党どもを裁いていきます。

 主人公のマックスと暴走族トーカッター一味の戦いを描く内容になっています。

シリーズの変遷

 これはシリーズ(1.2.3.4)の一作目で、このシリーズ(1.2.3.4)は様々なジャンルパロディが各々の作品で試みられていきます。

 本作はむしろ、シリーズのポストアポカリプスもの(文明崩壊後を描くジャンル)としての方向が2で定まる前の作品なので、異色作にも映ります。

物語世界

あらすじ

 暴走族による凶悪事件が多発する社会となった近未来の荒廃したオーストラリアが舞台です。

 暴走族で警官殺しの凶悪犯、ナイトライダーは、暴走族専門の特殊警察「M.F.P.」から、改造パトカー「V8インターセプター」を奪って逃走。「M.F.P.」の敏腕警官、マックス=ロカタンスキーはこれを発見し追いつめた末に、ナイトライダーは事故死します。

 ナイトライダーの死を知ったトーカッター率いる暴走族は報復としてM.F.P.を襲撃。まず、一味の一人であるジョニー=ザ=ボーイがM.F.P.隊員ジム=グースらに逮捕されるが、不起訴となり、失態を犯した彼はトーカッターに脅され、グースを襲撃。彼が運転していた車両はトーカッター一味により横転させられた挙げ句、火を点けられます。

 これを受け、マックスは辞職を申し入れるものの、上司フィフィの提案で休暇を取り家族旅行へ出発します。しかし、トーカッター一味が妻に目を付け、妻子を襲撃、息子のスプローグは死に、ジェシーは重体となります。

 怒れるマックスは、スーパーチャージャー付きV8エンジンを搭載し600馬力にまでチューンナップされたもう1台の漆黒の特殊追跡車「V8インターセプター」をM.F.P.本部から無断で持ち出し、トーカッター一味と激突します。

 

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