始めに
『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』解説あらすじを書いていきます。BTTFシリーズ(1.2.3)の2作目です。
背景知識、演出
スピルバーグ流の新古典主義
本作の演出家ロバート=ゼメキス監督はスティーブン=スピルバーグ(『ジョーズ』『インディ=ジョーンズ』シリーズ[1.2.3.4])の衣鉢を継ぐ新古典主義者として知られています。その点では大林宣彦監督(『ふたり』)、黒沢清監督(『CURE』)などと重なりますが、ゼメキスのその手腕は並はずれており、黒沢清すら上回っているようにも感じられます。スピルバーグのフォロワーとしては、ジョー=ジョンストン(『ロケッティア』)、シェーン=ブラック(『ザ=プレデター』)にも匹敵します。
前作のバックステージもの
本作は前作のバックステージを描く内容になっています。
本作では悪役ビフ=タネンがマーティーたちのタイムトラベルに目をつけ、未来の知識を得てしまったために、ギャンブルで成功して大金持ちになってしまいます。
そして歴史を変えて成金となったビフ=タネンとの戦いが描かれます。
そんななかで前作の舞台であった1955年に戻り、その背後で起こっていたことが描かれていくなど、前作のバックステージものとしての側面が強い内容です。
物語世界
あらすじ
マーティ=マクフライが1955年11月12日から1985年に帰還した翌朝、マーティとガールフレンドのジェニファーの前に突然エメット=ブラウン博士がデロリアンで現れます。未来でマーティの息子がトラブルを起こし、それを機に未来のマクフライ家が破滅することが判明したそうです。それを回避するため、マーティとドクはジェニファー共々、30年後の2015年10月21日にタイムトラベルします。それを、ビフ=タネンが目撃していました。
2015年10月21日に着いたマーティは、将来的にジェニファーと結婚することと、彼女と自分の息子であるマーティ=マクフライJr.がひ弱でだらしない性格で、ビフの孫であるグリフの言いなりになり、窃盗で逮捕され懲役20年の刑に処されること、連鎖して娘が犯罪を犯し、マクフライ家の家族崩壊を引き起こしてしまうことを知ります。ドクの作戦でマーティは息子本人になりすまし、レトロ喫茶でグリフからの命令を断ります。しかし腰抜けと言われて、喧嘩になり、ホバー=ボードによる追跡劇に発展するものの逃げ切ります。逆にそのとき裁判所を破壊してしまったグリフが逮捕され、息子が起こすはずだったトラブルをどうにか未然に防ぐことができました。未来からの帰りがけに、マーティは骨董品屋で1950年〜2000年の主要スポーツの試合結果が書かれた年鑑を買い、スポーツ賭博で一儲けを企みます。しかしドクに見つかり叱られてゴミ箱に投棄されます。一連の流れを見ていたビフ=タネン老人は、ゴミ箱から年鑑を回収します。
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