はじめに
三池崇史監督『クローズZERO 』解説あらすじを書いていきます。
演出、背景知識
原作の前日譚だが…
本作は『クローズ』の本編開始前を描くシリーズの前日譚です。とはいえ原作のキャラクターの扱いが悪く、リンダマンが優遇されているくらいです。
それと原作と全体的に作品のムードやテイストがことなっていて、好みの別れる脚色かもです。
原作と三池崇史
高橋ヒロシの『クローズ』は初期にはギャグ漫画でしたが、しだいにピカレスクアクションとしての作風を確立していきます。武装戦線との戦いのころはキャプラ風のヒューマン・コメディでしたが、ブル、県南勢力登場あたりでルビッチやヤンのような群像劇の多幸感あふれるピカレスクとしての作風を確立していきました。
本作を手掛ける三池崇史監督はペキンパーやマキノ雅弘風の、ドイツ表現主義やニューシネマ風のやや暗さがかかったリアリズムが特徴で、ややペキンパーやカーペンターのような巨匠からは落ちるものの、職人タイプの中堅監督です。それで本作は三池崇史作品のリアリズムのやや暗いシリアスなムードが原作の多幸感溢れる雰囲気とそぐわない印象があります。
とはいえ原作クラッシャーかというとそんなこともなく、原作の男たちの熱い戦いの織りなすドラマ部分は再現しているので、原作の魅力は引き継いでいます。ただ、あくまでも三池崇史版『クローズ』であって、原作とはまあまあ別物です。
原作キャラの扱いは微妙
作者の要望もあったのか、1も2も原作キャラクターはほとんど出番がありません。唯一リンダマンだけは、滝谷が一方的にライバル視する存在として現れます。
このリンダマンは、なんか神がかったような日本人ばなれした雰囲気で、原作とだいぶ印象が違います。チョイ役で出てくるエビ中三人組とか、全体的に原作キャラはイメージにそぐわないです。
物語世界
あらすじ
鈴蘭男子高等学校は、猛者が集まる不良学校です。多くの派閥があり、頂点を取ったものは今まで存在しないとされます。
高校3年の春、源治は鈴蘭高校に編入します。源治の父の英雄は劉生会滝谷組の組長で、英雄は鈴蘭高校在学中に鈴蘭を制覇できなかったのでした。源治はそれを自分が果たすことによって認めてもらい、滝谷組を継がせてもらおうとしたのでした。
鈴蘭高校で最大の勢力は、3年の芹沢が率いる芹沢軍団です。ほかにも2年の阪東軍団や、別格のリンダマンという一匹狼もいます。
鈴蘭に入った源治は、GPS(源治・パーフェクト・制覇)という自分のグループを作っていきます。



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