始めに
桑原亮子作『舞いあがれ!』感想紹介を書いていきます。
背景知識、演出
コンセプト
桑原亮子作、嶋田うれ葉と佃良太の脚本協力で、ヒロインは福原遥です。
物語の舞台は、1990年代から現代で、空にあこがれ、ものづくりの町・東大阪と自然豊かな長崎・五島列島で過ごし、ネジ工場の営業となり、町工場同士をつなげる会社を起業するヒロインを描きます。
大まかな流れ
おおまかに1994年(幼少期)、2004 – 2005年(なにわバードマン)、2006 – 2007年(航空学校)、2008 – 2009年(リーマンショック)、2013年(飛行機部品への挑戦と兄の疑惑)、2014年 – 2015年(貴司への想い)、2015 – 2018年(オープンファクトリー – 「こんねくと」起業)、2018 – 2027年(空飛ぶクルマ就航)のパートから構成されます。
前半は航空関係のパート、後半は起業家としてのパートで構成されます。
物語世界
あらすじ
東大阪市で螺子工場を営む岩倉家の長女・岩倉舞は体が弱く、原因不明で頻繁に発熱し、小学校も欠席しがち。母のめぐみは、中学受験を控え神経質になっている兄の悠人を気にかけつつ、人手不足の工場の仕事と家事に奮闘します。
ある日、困憊するめぐみを見た父の浩太は、彼女と舞に五島列島にあるめぐみの実家に帰省することを勧めます。舞の祖母の才津祥子は受け入れますが、舞を気にかけるめぐみと、めぐみの顔色を伺う舞の関係に気づき、めぐみだけ東大阪に戻るよういいます。
大阪に戻るめぐみを見送った舞は、祥子にめぐみに対する本音を口にします。舞は五島の小学校で、浦一太ら地元の子供達と親しくなります。
五島の伝統であるばらもん凧を自分で空に飛ばすことができ、舞は空に憧れます。その後、体質が改善したために舞は東大阪に戻ります。舞は、自宅の隣のお好み焼き屋の息子・梅津貴司や学校でうさぎの飼育係になった望月久留美と仲良くなり、八木巌が営む古本屋「デラシネ」で交流します。
その頃、浩太の会社は経営が思わしくなく、浩太は客先の「カワチ鋲螺」に仕事を求めに行くも断られ続けます。そんな時、そのカワチ鋲螺でふと目にした特殊ねじの仕事に注目します。浩太はこの特殊ねじの仕事を引き受け、厳しい納期の中従業員と協力して試作品を作り上げて納品。その品質が客先に認められ、仕事の受注が回復していきます。
所感
朝ドラの宿痾としての中だるみ対策
朝ドラは半年くらい放送することになるので、尺が必要です。そのために、一貫したコンセプトの中で毎週山場を持たせつつ展開するのが困難なのか、よく脚本の途中で路線変更してそのまま終盤まで迷走したまま突っ走る、というのが評判悪い作品の傾向として顕著で本作も同様です。
本作は最初、福原遥演じるヒロインがパイロットを目指すのですが、途中でそこから家業が傾いたことからその工場に協力することになって、次第に経営者を目指すようになります。
とにかく全体的に、馬鹿みたいな脚本なのに勢いも悪くて、リーマンショック編の家業の破綻、兄のインサイダー取引による逮捕とかはグダグダなのに妙に生々しく、見ていて非常にうんざりしました。
ラストも空飛ぶ車をつくるベンチャー企業に協力するのですが、まったく意味が分からず、最後まで置いてきぼりでした。



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