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三池崇史監督『クローズZEROⅡ』解説あらすじ

2000年代解説
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はじめに

三池崇史監督『クローズZEROⅡ』解説あらすじを書いていきます。

 

演出、背景知識

原作の前日譚だが…

 本作は『クローズ』の本編開始前を描くシリーズの前日譚です。とはいえ原作のキャラクターの扱いが悪く、リンダマンが優遇されているくらいです。

 それと原作と全体的に作品のムードやテイストがことなっていて、好みの別れる脚色かもです。

原作と三池崇史

 高橋ヒロシの『クローズ』は初期にはギャグ漫画でしたが、しだいにピカレスクアクションとしての作風を確立していきます。武装戦線との戦いのころはキャプラ風のヒューマン・コメディでしたが、ブル、県南勢力登場あたりでルビッチやヤンのような群像劇の多幸感あふれるピカレスクとしての作風を確立していきました。

 本作を手掛ける三池崇史監督はペキンパーやマキノ雅弘風の、ドイツ表現主義やニューシネマ風のやや暗さがかかったリアリズムが特徴で、ややペキンパーやカーペンターのような巨匠からは落ちるものの、職人タイプの中堅監督です。それで本作は三池崇史作品のリアリズムのやや暗いシリアスなムードが原作の多幸感溢れる雰囲気とそぐわない印象があります。

 とはいえ原作クラッシャーかというとそんなこともなく、原作の男たちの熱い戦いの織りなすドラマ部分は再現しているので、原作の魅力は引き継いでいます。ただ、あくまでも三池崇史版『クローズ』であって、原作とはまあまあ別物です。

 また、群像劇としてのデザインもいまいちです。

鳳仙学園との戦い

 本作は原作で鈴蘭のライバルである鳳仙高校との闘争が描かれます。

 原作ファンとしては美藤真喜雄や美藤竜也の過去(原作において謎が多い要素なので)中心のドラマを見たかったでしょうが、このあたりに割かれる分量は抑えめです。

 とはいえ源治が自分を取り戻して鈴蘭が結束する展開はクローズらしい内容で好印象です。

物語世界

あらすじ

 鈴蘭の川西昇(阿部進之介)は鳳仙の美藤真喜雄の墓参りに行きます。そこには美藤真喜雄の後輩、鳳仙の的場(阿部亮平)がおり、川西に刺された美藤の仇を取ろうとします。川西は鈴蘭に逃げ、そのため鳳仙と芹沢軍団でもめ始ます。そこで滝谷源治(小栗旬)は、挑発に乗り鳳仙に手を出します。こうして休戦協定が破られ、鳳仙と戦争になります。


 鳳仙の鳴海大我(金子ノブアキ)は、一気に鈴蘭を叩き潰そうとします。鈴蘭では芹沢の親友時生(桐谷健太)が源治にGPSと芹沢軍団で共闘してほしいといいますが、源治は鳳仙をGPSだけで倒そうとします。混乱する鈴蘭は鳳仙からの宣戦布告となる奇襲をくらいます。
 源治はついに鳳仙との勝負に挑むことを決心します。校内放送で鳳仙との勝負に勝つべく結束を訴えるのでした。

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