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野島伸司脚本『高校教師』感想紹介

1990年代感想
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始めに

 野島伸司脚本『高校教師』感想紹介を書いていきます。

背景知識、演出

演出

 全体的に悲劇的でグランギニョルな物語です。
 他方で透明感のある演出が志向されていて、作品で頻繁に現れる性的な展開などもオブラートに包んで展開されています。キスシーンなどもほとんどありません。
 『リリィ=シュシュのすべて』を連想させるような、リリカルで幻想的な演出によって、残酷な物語展開の調和を図っています。

主題歌

 主題歌には、森田童子の曲「ぼくたちの失敗」が使用されています。書き下ろしではなくて、すでにあった曲をテーマとして使っています。

 「ぼくたちの失敗」は柴田翔などのような学生運動のトラウマのことをうたう曲なので、ドラマの内容とあまり関係がありませんが、とはいえ静謐なムードをよく演出してくれます。

物語世界

あらすじ

 大学院助手から女子高教師になった羽村隆夫は、3学期の始業式の朝、定期券の有効期限が切れて捕まった女生徒の二宮繭を助けて親しくなります。

 帰宅する羽村を尾行して部屋に上がり込む繭ですが、羽村の婚約者の三沢千秋が来て、逃げ帰ります。しかし繭はある日、千秋が知らない男とラブホテルに入るのを目にします。
 毎朝、羽村の下駄箱に「助けて」という手紙が入っていますが、相手はわかりません。バスケットボール部顧問になった羽村を追いかけて、繭も入部します。繭の親友の直子は藤村に強姦され、それをビデオカメラに撮られます。羽村の婚約者である千秋に会った繭は、羽村との結婚は打算だと言われて怒り、彼女をエスカレーターから突き落とします。

 同性愛者であるバスケットボール部キャプテン佐伯麻美は、繭と親しい羽村を陥れようとします。直子は強姦されるところを録画されたビデオテープをネタに藤村から脅迫されます。千秋を病室に見舞った羽村は樋口と千秋が抱擁するのを目撃してしまいます。
 羽村の麻美への強姦未遂の噂が広まり、生徒は羽村の授業を放棄するものの、繭は羽村をかばいます。怒った麻美は、塩酸を羽村にかけようとしますが、かばった繭にかかります。

 羽村は千秋から愛されていないと聞かされ、婚約を解消します。三沢教授からは、研究室には戻れないと知らされます。羽村は繭と動物園に訪れ、繭の前で号泣します。

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