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荒川稔久脚本『仮面ライダークウガ』感想紹介

2000年代感想
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始めに

 荒川稔久脚本『仮面ライダークウガ』感想紹介を書いていきます。

背景知識、演出

コンセプト

 昭和ライダーから世界観が一新されています。昭和ライダーとの大きな違いには「仮面ライダー」「改造人間」、「悪の秘密結社」、「戦闘員」などの設定がなくなり、ここから平成ライダーシリーズはかなり内容が自由になっていきます。

 全体的にリアリズムベースで、「平成ガメラ」3部作の影響が見て取れます。

 グロンギという敵集団は独自の文化や言語を持ち、クウガと警察が協力したり、技名を叫ばなかったりと現実的な設定が多いです。

 作劇においては人間ドラマや社会のグロンギやクウガに対する認識の変化が描かれていきます。

 基本的に前後編の2話で1エピソードというスタイルを取っていて、このスタイルは以降のシリーズ作品も踏まえる傾向が強いです。

 戦闘シーンが極めて短い回が多く、アクションよりドラマを重視している感じです。

物語世界

あらすじ

 西暦1999年7月18日。地殻変動によって地表に出現した長野県中央アルプスの九郎ヶ岳遺跡で発掘された石棺が開かれ、謎の存在が目覚めます。彼らは城南大学と信濃大学が共同で発掘調査に当たっていた夏目幸吉博士らの調査隊を全滅させ、200体余りの仲間を蘇らせます。

 この事件の捜査を担当する長野県警刑事の一条薫は、現場にて五代雄介と名乗る冒険家の青年と出会います。雄介が遺跡で発掘されたベルトを目撃した際、超古代の戦士のイメージが脳裏に浮かび上がります。

 その後、長野県警を襲撃するズ・グムン・バに遭遇した雄介は、ベルトを装着して戦士クウガに変身して退けます。そして蘇った怪人たちと戦うことを決意します。

所感

全体的に良作だが功罪大きい作品

 本作は全体的にリアリズムとか爽やかなアクション活劇要素とか、全体的にバランスの調整が良好で、リアリズムを踏まえつつきちんと王道のヒーロー特撮になっていて、完成度が高いです。

 他方で、良くも悪くも本作はその後の平成ライダーを呪縛したし解き放ってくれたという印象です。「呪縛」というのは、「大人も子供も楽しめる」作品が志向されて、ここから『仮面ライダーアギト』『仮面ライダー555』『仮面ライダーカブト』とか、大人向けなのか子供向けなのか、全体的にどの方向にも媒体の規制も相まって突き抜けられず中途半端な迷走を展開する作品が増えていく印象です。

 「解き放った」というのはライダーが完全に何でもありのシリーズになったというところで、『仮面ライダー龍騎』『仮面ライダー電王』とか、シリーズを代表する名作も本作なくては生まれ得なかったと感じます。『仮面ライダー響鬼』も総合的には名作とは思えませんが見どころのある作品で、やはりクウガなくしてはありえませんでした。

コメント

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