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井上敏樹脚本『仮面ライダー555』レビュー

2000年代
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始めに

井上敏樹脚本『仮面ライダー555』レビューを書いていきます。

背景知識、演出

コンセプト

 本作では怪人側のドラマにもスポットが当てられ、怪人(オルフェノク)へと変わってしまった者たちの苦悩が描かれており、次作『仮面ライダー剣』などへと継承されていきます。

『仮面ライダー龍騎』同様にライダーに変身する人物も善人でなかったり、怪人・オルフェノクにも善人がいたりします。

 「人間と怪人の共存」がテーマとなっていて、物語のなかで人間とオルフェノクがすれ違いながら、それぞれ戦っていきます。

洗練された演出

 本作は全体的に演出の完成度が高いです。

 従来シリーズと比べると変身アイテムがケータイだったりと、全体的に近未来的なデザインのライダー、ライダー周辺のガジェットが多く、光を用いたライダーのアクションが特に印象的です。

 またオルフェノクが死ぬとき、体に青い炎が走り、灰になるのも印象的です。

物語世界

あらすじ

 西暦2003年。九州で一人旅をしていた青年乾巧は、園田真理とともに、謎の怪人オルフェノクに襲われます。真理は持っていたベルトを装着してファイズに変身しようとするものの叶わず、巧にベルトを着け、ファイズに変身させて退けます。

 オルフェノクたちは、そのベルトを狙って真理を襲ったようです。2人はクリーニング屋の菊池啓太郎と出逢い、東京にある彼の家で3人の共同生活を始めます。

 一方、東京で暮らしていた青年木場勇治は、2年前の居眠り運転のトラックによる交通事故で両親を失い、自らも2年間の昏睡状態を経て死亡します。しかし、勇治は病院で蘇生したのでした。混乱したまま帰宅する勇治ですが、自宅は既に他人の手に渡っています。叔父一家が自分が眠っている間に財産を根こそぎ利用していた事実を知り、恋人が自分を裏切り従兄弟と交際していることを知った勇治は、オルフェノクになり、従兄弟と恋人を殺します。

 絶望する木場の前にスマートレディという女性が現れ、真実を伝えます。勇治は死亡により、オルフェノクとして覚醒したのでした。スマートレディが属するオルフェノクの組織スマートブレイン社に囲い込まれた勇治は、オルフェノクとして覚醒した長田結花と海堂直也と交流し、人類を敵視するスマートブレイン社の姿勢に反発し、人類とオルフェノクの融和を考えます。

所感

全体的に井上敏樹脚本の短所が悪目立ち

 全体的に『忍風戦隊ハリケンジャー』と傾向として似ていて、演出周りに光るものはあるものの、脚本がグダグダです。

 とにかく井上敏樹脚本の悪いところが目立ちます。井上敏樹という人は興味深いと思ってますが、正直本人がファザーコンプレックスから拘るほどジュヴナイル作品に適した才能があるかというと首を捻るところがあり、良くも悪くもどの作品もジェットマンのリブートみたいな感じで、薄く引き伸ばした昼ドラに特撮をくっつけた感じです

 555もとにかく話が全然前に進まず、オルフェノクの真実とかサスペンス要素で無理やり引き伸ばすのですが、全体的に真相として肩透かしで、最後の方の展開とかあまり覚えてない人も多いと思います。

コメント

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