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ドナー監督『スーパーマン』解説あらすじ

1970年代
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はじめに

ドナー監督『スーパーマン』解説あらすじを書いていきます。

演出、背景知識

アメコミ原作映画

 アメコミ原作映画に関しては30年代ごろからあり、すでに長い歴史的な蓄積があるジャンルなのですが、このころのヒット作はバートン版『バットマン』シリーズ(1.2)や本作のような感じで、象徴主義演劇風のカリカチュアライズや古典的なアラン=ドワンや連続活劇風の牧歌的なコメディアクション路線がメジャーでした。やがてライミ監督『スパイダーマン』シリーズ(1.2.3)のような上質なメロドラマ路線やプロヤス監督『クロウ/飛翔伝説』みたいなリアリズムベースの厨二病路線(ノーラン監督『ダークナイト』シリーズ[1.2.3]、スナイダー監督『ウォッチメン』)がヒットをかましたりトレンドになってモードを形成していきます。

 私は厨二病路線が嫌いで、むしろ本作の湛えるドワンやホークス(『赤ちゃん教育』)作品のような、牧歌的で多幸感溢れるムードが好きです。

ドナー監督

 ドナー監督は『リーサル・ウェポン』シリーズなどでも有名ですが、安定した職人タイプの監督です。

 シリーズはその後、レスター監督が継承していきますが、レスター監督もコメディの要領をわきまえている人で、ルイス=ギルバートやガイ=ハミルトン、ホークスのようなゆるい多幸感あふれる喜劇に仕上がっています。

物語世界

あらすじ

 惑星クリプトンの太陽は寿命が近づきつつりました。クリプトンの科学者ジョー=エルは、クリプトン星に危機が迫っていることを警告するものの、全く相手にされないうえ、混乱防止のためジョー=エルの家族が惑星外へ外出することも禁じられます。仕方なく彼は息子であるカル=エルだけでもと宇宙船に乗せ、地球へ向け脱出させます。

 カル=エルを乗せた船は地球へ到達し、着陸。ケント夫妻が彼を見つけ育てることに決め、カル=エルにクラークという地球人の名前をつけます。クラークは高校生に成長するものの、超人的な能力を隠さなければならない故に、彼は孤独でした。養父ジョナサンを突然の心不全で失い、悲しみにくれるクラークは、納屋の地下から宇宙船の残骸と、緑に輝く不思議なクリスタルを見つけます。そのクリスタルに導かれ、彼は家を出るのでした。

 北極へ向かったクラークがクリスタルを投げると「孤独の要塞」が現れ、そこでジョー=エルのデータから自分の正体や様々なことを学びます。ジョー=エルはクリプトン人が地球では超人的な能力を持つことを予見し、カル=エルが正義の使者となるよう導きます。やがて12年が経過。クラークはメトロポリスに向かい、デイリー=プラネット新聞社の社員となります。平凡な新聞記者クラーク=ケントと、正義のために戦うスーパーマンの二重生活が始まります。

 そのころ、悪人レックス=ルーサーは、計画の邪魔と見做してスーパーマンの排除を計画します。

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